プロスパースライディングシステムは六本木ヒルズレジデンスの物件の引き合いをきっかけに2001年から2年がかりで開発されたシステムで、モックアップ完成後正式に採用が決定され、2003年に434枚のドアを設置することができました。
高層ビルは、設計上ワンフロアの高さ制限があり抑えられるのですが、居住空間は逆に天井を少しでも高く見せる必要があります。そのしわ寄せが目に見えない天井裏スペースに来て、天井裏のスライディングドア取付部の高さがわずか50mmしかないという制約がある物件でした。最終的にコンパクトな工業部品である「直動システム」を使用することにより、150kgのガラスドアを吊り下げると共に、スムーズで滑らかな動きを実現することができました。
一般的なスライディングドアのローラー式、ベルト式ではありません。これらのドアは惰性で走り過ぎることがありますが、プロスパースライディングシステムで使われているスライディングドアは、走り過ぎず、適度なスピードを保ちながら開閉できます。
バリアフリー且つメンテナンスフリー(ローラーやベルトを使用しませんので摩擦熱が発生せず、メンテナンスが不要)という難題もクリアした機能性は、森ビル(株)はじめ関係者並びに実際に入居された方々からも高い評価を頂きました。